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地域づくり 役割考える 県公民館研究大会

県公民館研究大会に参加した県内各地区の公民館代表者ら=17日午前、市民会館大ホール

県公民館研究大会に参加した県内各地区の公民館代表者ら=17日午前、市民会館大ホール

「不便が残してくれたもの」をテーマに講演する池田卓氏=17日午前、市民会館大ホール

八重山開催に300人 船浮地区の池田卓氏講演

 「誰もが集い、活躍し、飛躍できる魅力ある公民館活動」をテーマに、第53回沖縄県公民館研究大会八重山大会(県公民館連絡協議会など主催)が17日、石垣市民会館などで開催された。6年ぶりとなる八重山大会には県内26市町村の公民館関係者ら300人以上が参加し、日頃の実践発表や討議を通して、公民館が果たすべき役割や活動の方向性などを考えた。全体会では公民館活動の振興、発展に尽力した4自治公民館3個人を表彰したほか、西表船浮在住のシンガー・ソングライター池田卓氏が「不便が残してくれたもの」と題して講演した。

 全体会で県公民館連絡協議会の山城良嗣会長は「地域課題の解決や文化継承など公民館が担う役割はこれまで以上に重要になってきている。本大会の成果を活力ある地域づくりに役立ててほしい」とあいさつ。半嶺満県教育長(大宜見勝美参事代読)、中山義隆市長も祝辞を寄せた。

 講演で池田氏は“陸の孤島”と呼ばれる船浮地区で育ったエピソードを紹介し「不便とは今まであったものが無くなったときに感じる不満のこと。生活が便利になると今まで何でもなかったことが面倒くさくなってくる。助け合わないといけない離島の環境は恵まれている」と強調。祖母の教えを引用しながら「ないものねだりよりも、今あるものに感謝して、それをどう使っていくかが重要。皆さんも自分の地区が一番恵まれていると思いながら、各公民館の活動に取り組んでいこう」と呼び掛けた。

 アトラクションでは比屋根祐、前津伸弥、友利宇宙、比屋根沙織、東川平成仙さんによるとぅばらーまの披露があった。

 午後からは三つの分科会に分かれ、「学びの拠点としての公民館のあり方」、「公民館と学校・家庭との連携のあり方」、「地域づくりの拠点としての自治公民館のあり方」について各地区の代表らが実践発表。参加者らは生涯学習や社会教育の場、地域コミュニティづくり、子どもの居場所など公民館が果たす役割について意見を交わした。

 初めて大会に参加した小浜公民館の長濵康館長(70)は「面白い取り組みがあってとても良い勉強になった。各分科会の内容を持ち帰って検討し、活動に生かしていきたい」と語った。

 受賞者は次の通り。

 ▽優良自治公民館=湧川公民館(今帰仁村)、為又公民館、東江地区会館、大西コミュニティーセンター(以上名護市)

 ▽優良職員=仲松昇(玉城公民館)、川口千賀子(石嶺公民館)、宮城晴美(牧志駅前ほしぞら公民館)

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