異業種の連携強化を SDGsシンポ
- 2023年12月03日
- 地域・教育
八重山で持続可能な事業に挑戦している多様な事業者・団体らが一堂に会してプラットホームづくりを目指す「第3回やいまSDGsシンポジウム~みんなで奏でる島のリズム~」(同実行委員会主催、カープレミア・ローカルSDGs推進支援機構共催)が2日、石垣市内ホテルで行われた。参加者は舞台での報告や講演、会場でのワークショップや展示販売などを通して異業種間の連携強化の重要性を確認した。
開会式では実行委員長の吉田宇良さん(八重山高校1年)が「シンポで見たこと、聞いたことをもとにより良い暮らしを思い描いていきましょう。八重山から世界へ」と宣言。
第1・2回の実行委員長を担い、第2回で発足した八重山ローカルSDGs推進協議会の理事長を務める当銘由羅さん(慶応義塾大1年)は「実行委員長を吉田さんに引き継ぎ、一緒に八重山の未来を考えてくれる次世代の仲間ができたことをうれしく思う」と語った。
舞台での講演のうち「やいまの農業のこれから~持続的島づくりに向けて」では東京工業大学名誉教授の灘岡和夫さんをコーディネーターにやえやまファーム代表の中家勝則さん、合同会社「Eternity Foods」(エタニティーフーズ)代表の服部大勇さん、石垣島土地改良区施設管理課長の大久勝さんが登壇した。
ロート製薬の子会社やえやまファームは6次産業に必要な機能をすべてそろえており、中家氏は「大企業の力を使って地元業者とコラボし、いっしょに6次化を進めたい」、和牛生産農家と連携して6次化の加工・販売を担っている服部氏は「企業連携体」による役割分担を提案、「心にもお金にも余裕がないと環境のことは考えられない。ビジネスで残ったお金を使って環境を守ろうと言いたい」と述べた。大久氏は、宮良で若者2人が営む「げんたろうファーム」の取り組みを紹介した。
灘岡さんは「得意な分野を持ち寄って6次化のループでつながれば持続可能なビジネスができるようになる。つながりましょう」と会場に呼びかけた。
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