石糖 1月4日操業開始 原料委員会
- 2023年11月18日
- 社会・経済
石垣島製糖(西村剛志社長)は17日、同社会議室で開いた第2回原料委員会で2023/24年期製糖の生産量見込みなどの計画を説明した。昨年より1カ月遅い年明けの1月4日に操業を開始し、3月16日に終了する73日間の操業を予定している。収穫面積1231㌶、原料生産量6万1056㌧、10㌃当たりの単位収量(単収)4960㌔で生産量は前期から3490㌧(5・4%)減、過去7期の平均と比較すると2万2657㌧(27・1%)の大幅減となる6万1056㌧を見込んでいる。
作型別の内訳は夏植が収穫面積344㌶(前期実績390㌶)、単収6561㌔(同6619㌔)、生産予想量2万2587㌧(同2万5866㌧)、春植が197㌶(同146㌶)、単収4644㌔(同3752㌔)、生産予想量9171㌧(同5490㌧)、株出しが689㌶(857㌶)、単収4250㌔(3875㌔)、生産予想量2万9299㌧(同3万3190㌧)。株出しが次年度産夏植に変わったことから全体で約160㌶の減少となった。
成育については、全作型とも年間を通した少雨の影響で生育が悪く、特に夏植が少雨の影響を受け、ロール減少も見られたことから低単収が見込まれている。5月31日の台風2号と9月12日の台風6号の影響はほとんどなかった。
ハーベスターでの収穫は石垣市農業開発組合17台、JAおきなわ5台で行われるほか、個人所有のハーベスターで全体の9割に当たる5万5237㌧が機械刈りされる。
質疑では、築60年以上となる現工場の建て替えについて質問があり、同社の西村社長は「280億円程度だった事業費を機械の性能などを見直し、大幅に圧縮する方向で見積もりを作っている段階」と説明した。
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