満天の星空満喫 西表島ふれあい星まつり
- 2023年09月17日
- 地域・教育
【西表】星空を資源に地域振興や活性化などを目指すイベント「西表島ふれあい星まつり」(八重山広域市町村圏事務組合主催)が16日夜、西表島うなりざき公園で開催された。絶好の星空観察日和となったこの日は多くの住民や観光客が訪れ、ライブショーを聴きながら秋の夜空を彩る星々を満喫した。
星まつりは、上原小学校5・6年生児童による元気いっぱいの子ども獅子で幕開け。石垣島のミュージシャン石垣よしゆきさんによるライブショーや、全国で活躍する唄者の金城弘美さんによる情緒豊かなステージが訪れた人たちを楽しませた。
石垣島天文台の花山秀和室長が、今後の星の見どころや「やまねこ座」の由来などについて説明した後、NPO八重山星の会の通事安夫代表理事による星空観望と解説がスタート。照明が消され真っ暗闇の中に星々が浮かび上がると、会場は「ワー」「すごい」などと歓声に沸いた。
観望会では、夜空を見ながらさまざまな星について紹介。北斗七星の先に見える「アルクトゥルス」がスピカの方向に移動しており、5万年後に近くに来ることや、200年前の八重山の資料にもこの星が載っていることが伝えられた。
また、さそり座の1等星のアンタレスは、太陽の700倍の大きさであること、東南アジアや沖縄、日本の一部では、「さそり座」ではなく「魚釣り座」と言われていることなども説明された。
まつりの冒頭、八重山広域市町村圏事務組合の金城安和事務局長が「八重山の島々は星空の宝庫ともいわれている。生まれ島の素晴らしい自然環境に誇りをもち、星空や自然環境の保存に関心を高めてほしい」と同組合理事長の中山義隆石垣市長のあいさつを代読した。
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