西表島カボチャ拠点産地認定 10年の節目を祝う
竹富町西表島のカボチャ拠点産地認定10周年を記念した祝賀会が27日午後、大原の離島振興総合センターで開かれ、地域の生産者やJAおきなわ、町、県の関係者ら約50人が参加した。参加者らは10年の節目を祝うとともに、カボチャ生産のさらなる発展に向け決意を新たにした。
西表島でのカボチャ生産は2000年からスタート。順調に収量を伸ばし、14年に拠点産地として県から認定を受けた。
認定以降、JAおきなわ八重山地区西表島カボチャ生産部会(西大舛高均部長・10人)は〝大玉・完熟〟にこだわり、定時・定量・定品質を守って栽培に尽力。粉質で糖度の高い品種「こふき」を部会員全員で統一して生産し、西表島産のブランドを確立させた。
出荷量は約80㌧で横ばいだが、単価は認定時より20~40円上昇。昨年度は1㌔あたり660円と過去最高額となった。
ことしは10日ごろから苗の植え付けが始まっており、収穫は2~3月にかけピークを迎える。栽培面積は約10㌶、107㌧の収穫を見込む。
祝賀会で西表島カボチャ生産部会の西大舛部長は認定までの経緯やこれまでの10年を振り返り、「これからがカボチャ物語第2章だ。魅力あるカボチャを生産していきたい。今後も一歩一歩着実に地に足をつけて地域の産業発展、継承に結びつけていく」と抱負を述べた。
山城秀史副町長は前泊正人町長のあいさつを代読し、「担い手確保、増産支援など生産者と手を取り合ってさらなる振興発展に努めていく」とした。
県八重山農林水産振興センター農業改良普及課の山口綾子主任技師は認定10周年の歩みをテーマに講演。部会員全員で畑作りから出荷までを行う徹底した品質管理体制を紹介し「津嘉山産より西表島産を求めるお客さまも増えた。市場での高い評価、信頼を得られたことが1番の収穫」と語った。
同センターの森英勇所長、㈱ナント種苗の森井哲也社長、JAおきなわ営農販売部の金城寿部長らも祝辞を述べた。
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