立入規制25年3月開始へ エコツー推進協
西表島内5カ所のエリア
竹富町は西表島エコツーリズム推進全体構想で定めた西表島内5カ所の特定自然観光資源の立入規制を2025年3月から開始することを27日の竹富町西表島エコツーリズム推進協議会で示した。立ち入りを承認する「登録引率ガイド」の講習・試験は年度内に実施し、合格者にはガイド証を交付。立入申請や入域管理を行うウェブアプリを構築後、最短で来年9月に利用者予約を開始する見通し。
同資源への立入規制は昨年12月に国から認定を受けた同構想で明記されているもの。ヒナイ川(1日あたり200人)、西田川(同100人)、古見岳登山道(同30人)、浦内川源流域(同50人)、テドウ山登山道(同30人)の5カ所に立ち入る場合、事前に竹富町長へ申請し承認を得る必要があり、入域する利用者に対して1人あたり500円または1000円の承認事務手数料が発生する。
現地で承認を行うのは町長が選任した「登録引率ガイド」のみ許されており、認定には町が主催・指定する試験合格などが必須条件となっている。試験内容や概要に関しては同協議会内に設置された「西表島登録引率ガイド養成委員会」が決定する。
町自然観光課によると、現在具体的な試験制度の検討を行っているほか、立入承認申請、承認事務手数料の徴収、当日の入域状況管理等の事務を一元的に処理するためのシステム構築を進めており、通事太一郎課長は「地元事業者が納得する形をとりたい。(立入規制の開始時期は)現段階での最短の見通し」との見方を示した。
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