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島の祭祀芸能など説明 竹富小中学校

旧与那国家住宅で伝統的な家づくりなどについて紹介する子どもたち=8日、旧与那国家

旧与那国家住宅で伝統的な家づくりなどについて紹介する子どもたち=8日、旧与那国家

竹富島と海との関わりについて発表する児童生徒ら=8日、西桟橋

児童生徒がエシカルツアー

 【竹富】竹富小中学校(岡﨑心一校長、児童生徒33人)は8日、町の海洋教育の一環で「エシカルツアーin竹富」を実施した。全児童生徒がガイドとして参加し、島のエコ事情や祭祀芸能、生活などを各ポイントで説明。島民約20人が徒歩や自転車でガイドポイントを巡り、子どもたちのガイドを興味深そうに聞いた。

 同ツアーは、参加者が地図を見ながら各自でポイントをまわるスタンプラリー方式。

 この日は①世持御嶽②西塘御嶽③旧与那国家④命草(学校)⑤植物体験(学校)⑥西桟橋―の6カ所に分かれ、それぞれのグループが発表しながらガイドを行った。

 このうち、旧与那国家では竹富方言の「てーどぅんむに」や赤瓦、シーサー、福木などに関する説明をクイズ形式で発表。「沖縄本島の屋根には雄と雌のシーサーがいるが、竹富島は一匹だけで、オスとメスの区別はない」などの豆知識も紹介した。

 旧与那国家の発表をした前本福貴子さん(6年)は「家にない二番座裏や三番座裏など、自分の家との違いとかも含めて学べたのが楽しかった」と振り返った。

 同ツアーでは環境への配慮にも取り組み、スタンプラリーに使用した紙は手作りの月桃紙。はんこや地図も子どもたちで製作した。

 西桟橋のポイントでガイドした狩俣心羽さん(中学3年)は「島で14年間過ごしてきて、何げなく来ていた西桟橋だが、その歴史や海洋ごみの状況などを知ることで、改めて守っていきたいという気持ちが湧いた」と語った。

 ツアーに参加した山中誠さん・節代さん夫妻=竹富=は「生まれ育った地元だけれど、忘れていたことを思い出したり、懐かしくもあり、また勉強にもなった。よく勉強してハキハキ元気に発表していてよかった。島のよさを後世に残してもらえたら」と期待した。

 今回は島民向けの開催だったが、今月12日には観光客を含む島外在住者向けのツアーを予定している。

  • タグ: 竹富小中学校エシカルツアー
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