副市長に知念氏 前建設部長、賛成多数で可決
- 2023年09月20日
- 政治・行政
9月定例石垣市議会(我喜屋隆次議長)の最終本会議が19日、開かれ、中山義隆市長から提案された副市長選任案を採決した結果、賛成11人、反対10人の賛成多数で可決された。同意された副市長は前建設部長の知念永一郎氏(60)。これまで反対していた仲嶺忠師氏が賛成に回り副市長不在が解消される。20日午前、辞令交付式を行う。任期は2027年9月19日までの4年間。
採決は、与党10人と仲嶺氏が賛成、野党8人と未来会派2人が反対した。。
前副市長の退任に伴う副市長人事は、知念氏の同意案を3月定例会、5月臨時会に提出したが賛成少数で不同意に。6月定例会には、提案直前で可決の見通しが立たず取り下げられていた。
中山市長1期目から「副市長は内部起用を提案していた」という仲嶺氏。今定例会は、一般質問で副市長の選任についてただしていた。仲嶺氏は、情報漏えい問題など市職員の管理監督体制を強化するため副市長の必要性を訴え、中山市長の副市長に対する考え方を確認した上で、今回、知念氏が三度提案され賛成を決めた。
仲嶺氏は「今回、知念さんがどういう人か、職員などに聞き取りをした中で信頼が厚いと分かった。知念さんの人柄を深く知ることができた」と話す。
3月定例会、5月臨時会で反対に回った理由について「いきなり提案されて判断材料が何もなかった。市長から『こういう人をあげるから』と調整もなかった」と明かす。
仲嶺氏によると、知念氏が提案された直後の休憩中に、未来会派の2人と野党連絡協議会長の花谷史郎氏に賛成する意向を伝えたという。
知念氏に対しては「職員の管理監督をしっかりやってもらい、議会で選ばれた副市長なので、選任案に賛成反対の議員関係なく22人のことを真摯に受け止めて市民の福祉向上に努めてほしい」と要望した。
今後、議会でのスタンスについて仲嶺氏は「あくまでも是々非々。中立の立場で臨みたい」と明言した。
知念氏は1991年4月に市役所入庁、税務・財政畑が長く、2017年に総務部長、21年建設部長を歴任。ことし3月末で定年退職。4月から市役所の暫定再任用職員として採用されている。
辞令交付式は20日午前8時半から石垣市役所内で行われる。
関連するニュース
- 離島割拡充など要請 2024/04/10
- 空港線の早期全面開通を 市議会が玉城知事に意見書 2023/12/28
- 米原キャンプ場廃止可決 跡地活用、地域と協議へ 2023/12/19
- 不登校未然防止を 市議会一般質問 2023/12/13
- 滑走路延長で意見書 新石垣 県に国への要請求める 2023/12/12
- オスプレイの一時飛行停止を 2023/12/05
- 避難の前提問う声 「有事に九州は安全か」「軍使用の空港攻撃も」 2023/11/08
- 子の派遣費補助増 前向き 市議会一般質問 2023/09/14
- 小中校トイレ、全洋式化へ 市議会一般質問 2023/09/13
- 市議に利害関係者で再議 地方自治法違反 2023/07/11