八重山毎日新聞社

　ＪＡおきなわファーマーズマーケットゆらてぃく市場生産者会（東内原辰雄会長）は19日、大浜公民館で第13回生産者大会を開催した。表彰式では、各部門で過去5回1位を獲得した東山盛一さん（58）と砂川玲子さん（66）の殿堂など成績優秀な生産者22人と同会活動に功労のあった2人に賞状と記念品を贈った。大会は新型コロナの影響で4年ぶりの通常開催となった。同市場の販売額は、会員数の増加や県外提携先への販路拡大と販売強化が影響し、8億8006万円と過去最高を記録した。

　2022年度は販売額7億3000万円、来店者数40万人の目標に対し実績は8億8006万円、41万4532人と、ともに計画を上回った。23年度は販売額9億円、来客数41万5千人を目標とする。

　販売額の増加について▽緊急事態宣言や行動制限の解除など観光景気の回復▽市プレミアム商品券やおさしみクーポン、島産お肉券などの需要喚起―などを要因として挙げた。

　部門実績は野菜、果実、精肉が前年より大幅増。3部門で全体の売り上げの7割以上を占める結果となった。

　殿堂入りした砂川さんはカーサームーチーやサーターアンダギーなどをファーマーズ開店翌年の12年から販売。「客があってのわたし。毎日の積み重ねが大切だと思いながらこれまでやってきた。お年寄りからもちの味をほめられるのが何よりも励みになった。今回、殿堂となったので気が楽になった」と喜びの笑顔を見せた。

　ＪＡおきなわの平安山英克常務理事は「実績は好調に推移し、過去最高額を記録した。生産者の皆さんの出荷のおかげだ。パインやマンゴーは観光客に人気で今後も成長が見込まれる。ファーマーズを拠点に地域貢献と農家の所得向上を全面的に支援していきたい」と激励した。

　各部門の優秀成績生産者は次の通り。

　▽功労＝次呂久栄重、仲大盛吉幸▽殿堂＝東山盛一（野菜部門）、砂川玲子（加工部門）

　【年間最多売上点数】▽野菜＝①東政太朗（4万4677点）②喜友名栄子（3万5555点）③徳村園（3万4984点）▽果実＝①玉城茂男（1万4177点）②伊志嶺雅也（1万1098点）③桑江良樹（9965点）▽花卉＝①入口礼子（5778点）②玉城茂男（4970点）③森井一美（2602点）▽加工＝①東與那覇美智子（2万3557点）②砂川智昭（2万279点）③成田亜矢子（1万9529点）▽新人＝①石垣島ひのっ子ファーム㈱（果実4205点）②升本英治（加工3258点）③伊波真介（野菜・果実・花卉・グリーン3037点）

　【年間最多出荷者】▽販売日数＝①赤嶺百合子（352日）、㈲黒島組・池間史江（同）▽出荷品目＝①野原ゆかり（91品目）②前野芳宏（66品目）③当銘光子（51品目）

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