唄三線 磨いて挑む 八重山古典民謡コンクール
第47回八重山古典民謡コンクール(八重山毎日新聞社主催)の審査が16日から石垣市民会館大ホールで始まった。公開審査は4年ぶり。初日は最優秀の部審査番号1~45番までの42人が挑み、課題曲「越城節」「石ぬ屏風節」「仲筋ぬぬべーま節」「月ぬまぷぃろーま節」の4曲を情感を込めて歌い上げた。
同コンクールは、正確な八重山古典民謡の伝承普及を図り、新進の歌い手発掘や後進育成の場とし、八重山の音楽文化の発展向上へ寄与することが目的。
ことしは最優秀賞に56人、優秀賞に48人、新人賞に40人、奨励普及賞に6人が挑む。審査は18日まで。
最優秀賞に8回目の挑戦をした笠原利香さん(52)=石垣=(横目博二・貞子研究所)は「コロナで教室が閉まって練習できない時期がありくじけそうになったけど、好きなことを再確認して再挑戦した。まだまだだけれど、出し切れたと思う」と振り返った。
同じ研究所に通う宮根奈緒子さん(48)=同=も「挑戦しないと乗り越えられないという気持ちで臨んだ。大ホールは初めてで響きもよく、広くて唄いやすかった。実力を出し切っていつか合格して、先生に恩返ししたい」と語った。
審査に先立ち15日午後には、審査委員会が八重山毎日新聞社2階会議室で開かれ、審査のポイントなどを確認した。大浜修審査委員長は「ことばの使い方や方言などの発声を重視して審査する。特に最優秀では、低音から高音までの幅広い音域が出ているかを見ていく」と述べた。
審査委員は次の各氏。
▽委員長=大浜修▽副委員長=長浜寛、大泊克▽委員=砂川葉子、東嵩西美寛、伊良皆貴士、石垣文男、真栄里悟、松原美喜子、内原加代子
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