八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

車で取材先に向かっていると、前を走る車の…

 車で取材先に向かっていると、前を走る車の運転席の窓から突然、運転手の腕が伸びた。手には空き缶とおぼしきもの。腕が強く振られた。空き缶は手から放たれ、大きな弧を描いて車体のルーフを越え、助手席側の茂みに落ちていった▼ポイと捨てる感じではない。場所を狙って放り投げる捨て方。筆者が乗る後続車をまったく気にする様子もない。何事もなかったかのように走行し、筆者とは違う方向に行ってしまった▼ポイ捨て現場に遭遇し、衝撃を受けて思わず「おい」と声が出た。その後、ごみに関する業務を担当する石垣市環境課に通報した▼石垣市には1999年10月に施行された「ごみの散乱防止に関する条例」がある。みんなでごみの散乱を防止し、日本最南端の自然文化都市にふさわしい清潔で美しいまちづくりの形成に資することを目的とする、とある▼この条例は、何人もごみを捨ててはならないと「投棄の禁止」を定めている。罰則規定はないが、投棄の禁止規定に違反したと認められる人には回収するよう「勧告」し、応じない場合には「命令」し、それにも従わないときには氏名を「公表」することができる、とある▼適用されたことはないが、条例ができてから24年。もう、こんな条例はいらない、と言える社会でありたいね。(比嘉盛友)

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

関連するニュース

  • 関連するニュースはありません。

ページ移動

キーワード検索フォーム