返礼品に「尖閣アカマチ」 石垣市ふるさと納税
- 2023年07月14日
- 政治・行政
石垣市は8月1日から、ふるさと納税の返礼品として「尖閣アカマチ」の提供を開始する。返礼対象額と量は、10万円に対して沖縄三大高級魚「ハマダイ(方言・アカマチ)」2尾(約5㌔)を漁獲後すぐ活締めし、冷凍で届ける。13日、中山義隆市長や八重山漁業協同組合関係者らが記者会見で発表した。中山市長は「尖閣諸島の豊かな海域でとれたアカマチの良さを感じてもらうとともに、尖閣諸島の課題に興味を持っていただきたい」とPRした。
八重山漁協では特許庁から2012年8月24日「尖閣マグロ」、13年8月30日に「尖閣マチ」「尖閣ハタ」「尖閣カツオ」の商標登録を受けている。尖閣諸島周辺海域で漁獲した魚類の地産表示を行うことで他産地との差別化を図り、ブランド化を促進させる狙いがある。
今回、ふるさと納税返礼品の「尖閣アカマチ」は脂がのり、夏頃が旬の白身魚。
寄付受け付けは予約注文制。返礼品の申し込みが数件確保でき次第、八重山漁協所属の漁師が尖閣諸島周辺海域で漁をする。市の計画では、3カ月に1航海を予定。天候条件などで変動もある。漁場は主に魚釣島南側を想定。
水揚げされたアカマチは、鮮度を保つため船上で活締めする。寄付者が調理しやすいよう、うろこと内臓処理後に冷凍で発送する。
返礼品の申込先は▽ふるさとチョイス▽楽天ふるさと納税▽ANAふるさと納税▽JALふるさと納税▽ふるなび―の五つ。その他ポータルサイトでは掲載していない。
アカマチ1尾(2・5㌔)で約4~5人前の刺し身がとれる。おすすめの食べ方はムニエルや煮つけ、刺し身。
中山市長は会見で「尖閣諸島は、暖かい黒潮の流れと大陸から栄養塩を含む低温の水が混ざり合う潮目に位置し、多くの魚が集まるため、好漁場として知られ漁が盛んに行われていた。この取り組みで、漁業者が尖閣諸島周辺海域で操業することの支援につながることを期待している」と述べた。
一方、同海域では中国海警局の船の領海侵入が常態化している。操業に対する安全面について中山市長は「これまでの漁も、海上保安庁さんに守ってもらいながら行っている。これまでと状況はさほど変わらないと思う」とした。
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