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文科省は今年の2月、学校で重大ないじめが…

 文科省は今年の2月、学校で重大ないじめが起きた場合、速やかに警察に相談・通報することなどを求める通知を全国の教育委員会に出した▼具体例も示している。「所持品を盗む、壊す」「危険な行為や苦痛に感じる行為をさせる」「ネット上に悪口を書く」「殴る、蹴る、ズボンを脱がす」など。どれも犯罪だ▼先日、市内で行われた県教委主催の講演で講師の高宮城修氏は「その中でも、ネットでのいじめは犯罪にエスカレートする」と強調している。(本紙11日付)▼SNSなどのいじめは誹謗(ひぼう)中傷や名誉毀損(きそん)に発展し、犯罪化する傾向がある。大挙した悪意が一人に向けられることから、被害者は「自分に悪いところがあるから、いじめられる」と自己卑下の呪いにかかり、自ら命を絶ってしまう最悪のケースも発生している▼文科省は、この通知内容を保護者へ普及啓発することを求める。いじめ事案に家庭が連携し、スムーズに対応するためだ。もう一つ特筆すべきは「警察への相談・通報を行ったことは、学校として適切な対応を行っているとして評価される」という一文だ▼ネット上のいじめで人は死を選ぶ。心が不安定な思春期。ギガスクール構想で子どもたちにタブレットが配られる中、保護者が把握しておくべき内容の通知だ。(立松聖久)

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