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大型商業施設案を採用 市旧庁舎跡地事業

石垣市役所旧庁舎跡地に整備予定の複合型商業施設パース図(石垣市提供)

石垣市役所旧庁舎跡地に整備予定の複合型商業施設パース図(石垣市提供)

市、共同企業体と協定へ ホテルや水族館、交通結節機能も

 石垣市役所の旧庁舎跡地活用事業の公募型プロポーザル方式(企画提案競争)入札の審査結果が13日、発表された。石垣市と優先交渉権を得たのは㈲ブルーマリン石垣共同体。ホテル、水族館、ショッピングセンター、市民サービス窓口などを有した複合型商業施設の整備案が採用された。施設整備費だけで約200億円を見込む。今後のスケジュールは8月中に市と同共同体が基本協定を締結した後、事業者が基本設計に入る計画。

 優先交渉権者を得たのは、㈲ブルーマリン石垣(石垣聡代表)を事業代表企業とする共同体。設計、建設、運営管理などを一括で行うため、現在のところ共同体は13企業で組織するグループ。

 市の説明によると施設は、旧本庁舎と旧教育委員会庁舎の敷地を合わせた面積1万510平方㍍を活用する。石垣市有地を同共同体が市から50年間借地。地代は50年で9億7063万円(税抜き)。

 事業提案の概要は、施設全体の規模として、延べ床面積は3万4478平方㍍、高さ13階建ての建物。津波災害等における一時避難所として利用できるオープンスペースが多く設けられているほか、緑化が広い範囲に施され、デザイン性や景観にも配慮されている。

 各導入機能の特徴として、住民票や各証明書を発行する市民サービス窓口は、利用者が立ち寄りやすい建物1階にカフェと併設されている。市は観光案内所の機能導入も調整していく。公共施設部分は、市が事業者から賃借する。費用は50年で4億5千万円(税抜き)。

 ホテル内は、リゾート感を備えた客室が164室整備され、芸能発信の場所として期待できる300人収容可能な多目的ホールも併設。水族館は、生態展示とデジタル技術を併用した内容で新たな観光の目的地として期待が高い。

 ショッピングセンターは、24時間営業のスーパーマーケットで、食品・衣料品、フードコートのほかテナントも予定され、市民生活の利便性向上も見込める。

 駐車場は、5階建ての自走式立体駐車場と教育委員会敷地の平面駐車場等と併せ、約460台の駐車が可能。駐輪場(50台分)も整備する。

 また、公共交通結節機能として、大通りに面したバスベイとともに屋内のバス待合所が整備されるほか、駐輪場やシェアサイクル等の導入も予定。

 着工は2025年2月、営業開始は27年10月をそれぞれ予定。

  • タグ: 市旧庁舎跡地商業施設
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