八重山毎日新聞社

　大型で非常に強い台風6号の八重山地方への接近の影響で南ぬ島石垣空港、与那国空港を発着する空の便と石垣島と各離島を結ぶ航路は2日、全便欠航した。空と海のダイヤが大きく乱れたほか、市内の路線バスも終日運休となり、市民生活に大きな影響が出た。航空、船舶各社とも3日までの全便欠航を決めている。これに伴い、南ぬ島石垣空港とユーグレナ石垣港離島ターミナルは朝から閉館。入港する予定だったクルーズ船「コスタ・セレーナ」の寄港もキャンセルとなった。

　この日欠航したのは、ＪＡＬ4便、日本トランスオーシャン航空18便、琉球エアーコミューター16便、ＡＮＡ22便、ソラシドエア4便、ピーチ12便。3日も各社欠航を決めており、夏休みシーズンで、満席近い状態だったことから、多くの観光客の足に影響するとみられる。

　離島航路も3日まで全航路、全便が欠航。4日は台風の進路や海況を見ながら運航を判断する。

　路線バスは暴風警報解除後に道路の安全を確認後、再開する。

市民生活にも影響

　貨物船も欠航が相次ぎスーパーやコンビニの商品が生鮮食品を中心に品薄状態となった。スーパーに買い物に来た女性は「台風が長引きそうなので追加の食料を買いに来たが何もない。ストックしてあるカップ麺でやり過ごすしかない」と話した。

　市では、避難所を市健康福祉センターと高齢者や障がい者、乳幼児などを対象とした結い心センターに開設。午後3時現在、健康福祉センターに5世帯、結い心センターに2世帯が避難した。

　市内では八重山事務所など県の出先機関や竹富町役場、同役場出張所などが職員や来庁者の安全確保のため、終日閉庁。石垣市役所は午後1時から閉庁した。

　石垣市内と竹富町内にある郵便局も窓口、集配業務を休止した。

　サザンゲートブリッジは午前8時半に閉鎖。嵩田林道、野底林道、屋良部林道、前勢岳林道は土砂災害などの恐れがあることから封鎖。台風通過後、安全が確認され次第、解除される。

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