海草 漁港に大量流入 過去最大トラック150台分
- 2023年08月05日
- 自然・科学
石垣 漁業者ため息「年々ひどく」 台風6号
台風6号の影響で4日、石垣漁港に大量の海草が押し寄せ、港を利用する漁業者らが丸1日除去作業に追われた。除去した海草はトラック約150台分と過去最大規模。漁業者は「年々ひどくなり大変。仕方のないことだが何とかならないか」と頭を悩ませている。
漁業者によると、台風で南または西風が強く吹いた場合、冨崎観音堂や舟蔵地区周辺海域の海草が石垣漁港へ流入してくるという。頻度は年に1~2回程度だが、昨年から大幅に流入量が増加しており、除去に重機を使用している。
作業は午前10時ごろからスタート、同漁港を利用する漁業者やその身内ら60人以上が参加した。流れ着いたアマモを熊手で引き上げ、バックホウとシャボで4㌧トラックの荷台に積載。同漁港内にある帆かけサバニ舟船舶保管施設横の広場に仮置きした。八重山漁協によると天日干しで乾燥させた後、処分する。
昨年から道具代や重機のリース代などの除去費用は管理者の県が八漁協に委託する「石垣漁港巡回清掃委託業務」の年間予算でまかなっている。しかし港内の不法投棄処分に多額の費用がかかっているため、十分に足りていない状況だという。
中西合同桟橋会の西里章会長は「予算が出るようになったのは助かるが作業がとにかく大変。最低でも半日はつぶれる」とため息。重機を扱うオペレーターも身内を頼るしかない状況といい、「今後市とも連携できれば作業がスムーズになると思う。この現状を知ってもらいたい」と話した。
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