八重山毎日新聞社

　大型で非常に強い台風6号は3日午前0時ごろ、石垣島の北北東230㌔海上に最接近した。台風に近い石垣島北部で強い風が吹き、伊原間で同日午前2時20分に最大瞬間風速37・7㍍を観測。星野集落近くでは同日午前、街路樹の倒木が確認された。6号は最接近後、西北西に進み、石垣島地方へ2日午前6時9分に発令されていた暴風警報は3日午前10時半に解除された。同日午後3時現在、石垣市と竹富町によると、被害の報告は入っていない。6号は4日にかけて東シナ海にほとんど停滞する見込みとなっており、影響が長引く恐れがある。

　伊原間以外の各地の最大瞬間風速は盛山30.9㍍（2日午前1時51分）、登野城29.0㍍（同1時47分）、西表島29.2㍍（同3時30分）などとなった。

　星野集落北方約300㍍の国道390号では2日午前、街路樹のガジュマルが道路側に倒れているのが確認された。住民らがチェーンソーやのこぎりで枝を切り落とすなどして歩道側に移動させたため、車両の通行に大きな影響はなかった。けが人もなかった。

　6号の接近は干ばつ傾向にあった各地に降雨をもたらし、3日午後1時40分までの48時間雨量は多いところで伊原間205.5㍉、盛山199.5㍉、川平197.0㍉、西表163.5㍉などとなった。

　6号は3日午後3時現在、宮古島の北北西約230㌔の海上をゆっくりとした速さで西に進んだ。中心気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速45㍍、最大瞬間風速60㍍。中心の東側220㌔以内と西側165㌔以内が風速25㍍以上の暴風、中心の東側650㌔以内と北西側440㌔以内が強風となっている。

　6号は4日にかけて東シナ海にほとんど停滞するため、八重山地方でも強い風が吹く見込み。石垣島地方と与那国島地方では同日、ともに35㍍の最大瞬間風速が予想されている。石垣島地方では猛烈なしけ、与那国島地方でも大しけとなる。

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