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八重山地方は、今年の五穀豊穣に感謝し…

 八重山地方は、今年の五穀豊穣に感謝し、来夏世の豊作や豊漁などを願う豊年祭が各地で行われている▼7月29日に平得と鳩間島、30日に大浜でそれぞれムラプールがあり、地域住民や観光客など大勢の観衆が詰めかける中、旗頭やツナヌミンや大綱引き、道踊りなどが行われ、にぎわった。筆者も地元の大浜で4年ぶりの豊年祭を満喫した▼郡内最大の四カ字の豊年祭が、台風6号の接近で、5日オン、6日ムラプールへと日程変更されたのが残念だが、台風一過の天気となることを願いたい▼豊年祭の最後を飾るのが大綱引き。筆者が住む大浜地域では、上村と下村に分かれ、引き合い、上が勝てば豊作、下が勝てば豊漁と言われている▼綱の長さは全長は約130㍍。材料となるバルフタ(イネワラ)集めから、小綱を作るつなかき、小綱をより合わせて大綱を作るつなまかしまで、全行程を地域住民で行うのが地域の習わしだ▼だが、最近、その作業に支障が出てきているという。一連の作業への若い年代の参加率が低く、人手が不足、作業の長時間化と悪循環に陥っているようだ。これを受け、対象年齢が段階的に引き上げられ、現在は55歳まで。以前から10歳上げられている。伝統行事の継承には、若者の地域行事への思いが不可欠な状況だ。(下野宏一)

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