八重山毎日新聞社

　八島小学校（仲地秀将校長）の創立30周年を記念し同校創立日の1日、同校南側の海上で漁船や遊漁船20隻余りによるパレードが行われた。出発式で児童代表あいさつをした伊良部賢太さん（6年）は「父は1期生で創立のパレードを見た。30年後の今日、子どもの僕がパレードを見せてもらえるなんてワクワクする」と節目の年に胸を高鳴らせた。記念式典と祝賀会は、26日午後2時から同校体育館で開催される。

　海上パレードは東一組と東二組のハーリー委員会の協力を得て、登野城漁港からスタート。大漁旗や万国旗で華やかに飾られた漁船や遊漁船が同校南側の防波堤に集まった児童や地域の人たちの前をゆっくりと通過した。

　防波堤には、児童200人余りのほかに市民数十人も駆けつけ、海上パレードに手を振ったり、写真を撮るなどして同校の創立30周年を祝った。

　創立30周年記念事業期成会の下地勝明会長は「30年ぶりの海上パレードはパワーアップしての披露となった。八島小は、ハーリー体験やエーク作りなど海人の皆さんや地域とともにある。小学校の皆さんは、地域に見守られながらますます元気で頑張ってほしい」と同校のさらなる発展に期待した。

　東二組ハーリー委員会の池田福清委員長は「すくすくと育つ子どもたちをこれからも見守っていきたい」と30周年を祝福した。

　同校の下地遼大さん（4年）は「派手な漁船がいっぱいやってきたので、30周年はすごいと思った」と笑顔。梅岡蒼空さん（2年）は「これからも、みんなが優しい八島小学校だとうれしい」と願いを込めてパレードを見つめた。

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