ペットボトル削減へ 竹富町
古見、上原小児童の提言反映
竹富町はペットボトル削減に向けた取り組みとして1日、西表島の仲間港と上原港のターミナルロビーにウォーターサーバーを設置した。古見小学校と上原小学校の児童がまとめたプラスチック削減に関する提言を反映させた初の取り組みとなる。同日午後に両港で行われた設置セレモニーに両校の児童や前泊正人町長らが参加し、ペットボトル削減とマイボトル推奨をPRした。
両校は昨年度、ニューヨーク市立188小学校とオンライン交流し、プラスチック汚染の現状や自然に与える影響などを学習。その成果としてプラスチック削減に向けた取り組みを提言にまとめ、ことし2月に前泊町長、6月に町議会へ発表してきた。
今回設置されたのは水道直結型のウォーターサーバーでお湯と冷水を配給するもの。マイボトルを持ち込めば誰でも使用可能となっている。
このうち仲間港で行われたセレモニーには古見小の今村陽月さん(6年)、山内まりさん(同)、玉舘海美さん(2年)が参加。マイボトル使用を推奨する手作りポスターを掲示した後、前泊町長、佐事安弘教育長とともに除幕、設置を喜んだ。
児童会長の今村さんは「提言したことが実現してとてもうれしい」と笑顔を見せ、「ウォーターサーバー設置が西表島から日本や世界にもっと広がってほしい。1人でも多くの人がこのサーバーを使い、ペットボトルのごみが減ってくれることを願う」と語った。
前泊町長は「1番うれしいのは皆さんが社会課題に対して提言してくれたこと。これはゴールではなく最初の一歩。今後どういう竹富町であったらいいかを一緒に考えて行動していこう」と協力を呼びかけ、残る町内5カ所の港ターミナルにも設置していく考えを示した。
上原港でのセレモニーには上原小の児童17人が参加。児童を代表し川満朔さん、小野萌花さん、西野結莉杏さん、阿部真凪さんがあいさつした。
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