八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

大きなランドセルを背負った小学生2人が…

 大きなランドセルを背負った小学生2人が横断歩道で待っていたので停車した。足早に渡るとペコリとお辞儀。丁寧に頭を下げる姿は、ほほえましくもあった▼日本自動車連盟(JAF)が先週発表した「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査」の停止率で長野県が8年連続トップとなった▼同県で伝統的に行われている「止まってくれた車へのお辞儀の奨励」が奏功しているものと見られる。大人たちも横断後はお辞儀しているというから、その謙虚な姿勢に感心した▼一時停止率の全国平均が45%に対して長野県は84%と高い。沖縄県は平均を下回る31%だ。全国では、長野県に倣い子どもたちの交通安全教育の一環としてこの「お辞儀奨励」を取り入れている地域もあるそうだ▼一方、道路交通法では、横断歩道を渡ろうとする歩行者がいたら車両は一時停止すると決められている。違反すれば罰則の対象。一時停止はドライバーの親切心でなく義務だ。筆者は横断歩道を渡った時、停止したドライバーに軽く手を上げるか、会釈する程度▼地域の交通安全は市民の願いだ。重いランドセルを背負った小学生に交通ルール啓発の役目を担わせずとも、大人が率先して子どもやお年寄りなど交通弱者を守っていきたい。(立松聖久)

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

関連するニュース

  • 関連するニュースはありません。

ページ移動

キーワード検索フォーム