八島小にライフジャケット 津波対策で市が配布
- 2012年05月26日
- 地域・教育
海岸線から30メートルの距離にあり、津波からの避難が課題となっている八島小学校とあまかわ幼稚園(国吉長秀校長、児童283人、園児62人)に25日、ライフジャケットが石垣市教育委員会から届いた。職員用を含め387着。市は今後、海岸線に近い学校を優先してジャケットを確保していく方針だ。
同校の避難先は第1次避難所が真栄里公園、第2が平真小学校。真栄里公園までは5、6分で行けるが、平真小までは園児の足で19分程度かかるという。地震発生から津波の到着までの時間が短い場合に備え、同校では学校に一番近い民間ビルを避難先として検討している。
ジャケットを着用した避難を想定しているが、実際に1年生が着用を試みたところ、多くの子どもたちがファスナーを閉めるのができず、教師に手伝ってもらっていた。
国吉校長は「まずは着用の練習を徹底させる。収納庫から自分でとって自分で着用する訓練をいろんな時間を使って行いたい。水泳の時間にも活用したい」と話した。
1学年の教室で行われた引き渡し式で中山義隆市長は「ジャケットを着けて逃げる練習をしてください」と声をかけ、6年生の平得凌雅君は「ちゃんと避難できるようにしたい」と話した。
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