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郡内各地で旧盆入り

仏前で手を合わせ祖先の霊を迎えた崎枝孫芳さんの親族ら=28日夕、石垣市石垣

仏前で手を合わせ祖先の霊を迎えた崎枝孫芳さんの親族ら=28日夕、石垣市石垣

祖先出迎え、子孫繁栄感謝

 祖先の霊を供養する旧盆(ソーロン)が28日、郡内各地で始まり、先祖の霊を迎え入れるンカイの行事が行われた。目印となる灯籠やちょうちん、つえ(グサン)となるサトウキビのほか果物、菓子、料理がところ狭しと仏壇に並べられ、家族そろって手を合わせた。30日までの旧盆期間は三食におやつと食膳を供え、それぞれの家庭で盛大にもてなすほか、各地域ではアンガマが招かれた家々を回りながらウシュマイやンミーの一行が歌や踊りで旧盆の雰囲気を盛り上げる。

(8面に関連)

 このうち石垣市石垣の崎枝孫芳さん(74)宅では夕方、自宅近くにある墓に線香を手向け祖先を自宅に案内した。

 午後7時ごろまでには崎枝さんの弟の剛さん、純夫さんのほか親子3世代など二十数人が集まり、仏前に線香を立てながら「子や孫の健康を見守ってください」と願った。

 崎枝さんは「新型コロナウイルスがまん延している時は、孫たちは呼べなかったが、今回は大勢で集まり顔を合わすことができた」とよろこび「ご先祖様には、これまでを感謝するとともに今後ともわれわれが元気ですごせるよう見守ってほしい」と述べた。

 剛さんの孫の南音さん(13)は「家族全員が団結して、これからも楽しく暮らせるように見ていてほしい」と話した。

 この日からアンガマや獅子舞、エイサーなどの旧盆行事が各地で行われる。

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