八重山毎日新聞社

　災害に強いまちづくりを実践しようと竹富町はこのほどランドブレイン㈱（吉武祐一代表、本社東京都）と「防災対策推進のための連携協定」を締結した。両者は近く「（仮）基本問題研究会」を立ち上げ、防災にかかる町内の諸課題や対策などを全庁的に検討し、平時の防災連携を推進していく。

　同社は東日本大震災の復興支援をはじめ、全国で災害予防、応急、復旧などに取り組んでおり、同町では今年度から防災に関する政策立案といったインナーコンサルティングを担当する。協定はことし4月3日付で締結されている。

　19日午後、同社沖縄事務所＝那覇市松尾＝の高牧寛所長が町役場を訪れ、前泊正人町長へ締結を報告。協定内容や町内の課題、今後立ち上げ予定の研究会の概要などを伝えた。防災危機管理課によると、同研究会は関係各課職員らで構成、年に複数回の実施を検討している。

　高牧所長は「有人9島の竹富町は防災上難しい課題が山積している。災害に強いまちづくりに向けた提言や知見の横展開を進めていけたら」と防災力強化に意欲を示し、「好事例が得られれば全国の他自治体にも還元が可能となる。役立つアイデアも生かしていきたい」と展望を述べた。

　前泊町長は「他市町にはない特異な形態の竹富町で協定を締結できたことは大きな意味があり、心強く感じる。今後も知識知見をご教授いただきながら、連携していきたい」と語った。

 

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