竹富町 介護保険料、83円引き上げ
竹富町第10次高齢者保健福祉計画及び第9期介護保険事業計画(2024~26年度)の答申が6日、同計画策定委員会の河合正憲会長から前泊正人町長へ行われた。高齢化の進行で介護サービスの確保・拡充や家族介護の軽減などの需要が見込まれることから、ことし4月から介護保険料月額基準額が、現行より83円(1・3%)増額した6658円になる見通し。3月定例町議会に保険料改定案を上程する。
同計画では、認知症施策の推進や地域包括ケアシステムの深化、介護人材確保と介護現場の生産性の向上などを重点化する。
介護保険料増額は、介護サービス給付費の見込み額を基に算出。第9期における3年間の給付費は、前期比で4632万円増の10億329万円を見込み、施設サービスでの給付が5億2747万円と費用全体の52・6%を占める。
町の推計によると、第1号被保険者は24年度で1060人、第9期の計画期間が終了する26年度は1098人とほとんど変化はないが、26年度まで前期高齢者(65〜74歳)が後期高齢者(75歳以上)の数を上回ると考えられている。
要介護支援の認定者数は、24年度195人(認定率18・4%)、26年度192人(同17・5%)と予測されるが、介護予防事業の推進で認定率をさらに抑えていく方針。
計画では▽高齢者を地域で支え合う仕組みづくり▽高齢者が生きがいをもち、健康に暮らせる支援▽高齢者が安心して介護が受けられる環境づくり―を3本の柱に施策を実施していく。
策定委員会による審議は、昨年6月に第1回を実施。今年1月まで開催した5回の委員会で計画を検討し、答申をまとめた。
河合会長は答申で「専門家とともに地域の要望なども入っている。計画の改正につなげてほしい」と要望。前泊町長は「審議の内容を基に、町の福祉向上に努めていきたい」と応じた。
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