町民へ公用車シェア 竹富町
- 2024年02月29日
- 政治・行政
竹富町は、りゅうにちホールディングス(仲井間宗仁代表取締役社長、本社・浦添市)が運営するカーシェアリングサービス「シトラス・カーシェア」を活用した町民向けの公用車貸し出しサービスを3月1日からスタートすると28日、発表した。貸し出す車両2台は、日産自動車の電気自動車(EV)「サクラ」で平日休日問わず、365日24時間いつでも利用することができる。料金は1時間500円からで買い物や通院など短時間の使用を想定する。
多くの離島を抱える町では、買い物などで石垣島へ来た場合、バスやタクシーに乗るなどして移動。学校行事などでは町所有のマイクロバスの貸し出しなどを行っていたが、買い物などでも使いたいという町民の声に応えて実現した。
総務課では昨年の夏、カーシェア利用に関するアンケートを実施し、利用料や導入台数、財源確保などを検討。車両の維持管理費などはシトラス側が算定し、最終的な利用ルールや料金を決定した。
車両は軽自動のサクラで、1回の充電で180㌔の距離を走ることができる。土日など休日以外の平日は公用車として利用されるが、空いている時間帯は町民も利用できる。
利用料は5時間までは1時間当たり500円。5時間以降は15分ごとに500円が加算され、最大料金は6時間4500円、12時間6500円、24時間8500円などとなる。保険などは利用料に含まれる。
事前の利用登録や予約は、スマホの専用アプリかウェブサイト〈citras.jp〉から行い、運転免許証の住所が竹富町の人が対象となる。竹富町に住んでいるが記載住所が異なる人は、シトラスへの申請が別途必要となる。
車両の解錠などは、登録した免許証をカードリーダーにかざして行う。
県内では同様のサービスを名護市が行っており、公用車を使ったカーシェアは竹富町で2例目となる。
総務課の西里亮太朗主任は「買い物で荷物が多い時など有効に使ってほしい。稼働率が高ければ、さらに台数を増やして町民生活の向上に努めていきたい」と述べた。
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