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秘境へ 浦内川筏下り 生徒ら手作り艇でこぎ進む

手作り筏で浦内川の秘境の滝へ向かう船浦中学校の生徒ら

手作り筏で浦内川の秘境の滝へ向かう船浦中学校の生徒ら

船浦中

 【西表】船浦中学校(宮良健校長)はこのほど、3年に1度の恒例行事「浦内川筏下り」を実施した。

 早朝、浦内観光遊覧船で軍艦岩に到着した生徒らは、集落跡地の解説に耳を傾けながら前日に停泊させた筏のもとへ。感染症への注意事項を確認し、班ごとに愛着を込めて制作した筏に乗り移った。

 手作りの5艇は竹のオールでゆっくりとこぎ進んだ。途中、自然体験アドバイザーの森本孝房さんから西表の特徴的な地層や、かつて祖納と古見を結んだ横断道の木道跡の解説を受けながら、この奥地に半世紀前まで栄えた集落があった史実に思いをはせた。

 生徒らはたびたび川に飛び込んで体を冷やし、交代でバタ足して筏を前に進め、木々に阻まれた細い支流の行き止まり、秘境・カーシクの滝へ。低くても迫力のある滝は、かつて集落の飲み水に利用されたほど水量が豊かで、直下で打たれると水圧で立っていられないほど。キャーとにぎやかな奇声が森に響き渡った。

 後半は大潮の干潮が近づいて急ぎ始めた直後、生徒の眼鏡や教職員のスマホが落下するというハプニングに見舞われたが、流れの強い中にありながら、どちらも奇跡的に川底から探しだす事に成功。笑いと歓声の飛び交う大団円となった。(西表西部通信員)

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