PAC3 ビーチ配備継続か
防衛省、使用期限延長を申請
石垣市南ぬ浜町人工ビーチ西側に配備されている地対空誘導弾パトリオット(PAC3)をめぐり、今月11日以降も同じ場所での展開に向け調整が進んでいる。当初、石垣市と沖縄総合事務局は使用期限を10日までと定めていたが、7日、防衛省から石垣市に7月11日~8月31日まで期間延長の申請があった。市によると使用期限を延長した場合、ビーチの運用に「影響はない」という。
航空自衛隊のPAC3は、防衛省が北朝鮮の「軍事偵察衛星」落下に備え、沖縄本島、宮古島、石垣島、与那国島で展開。沖縄本島を除いた3島は一時的な配備。
浜田靖一防衛相が5月29日に「破壊措置命令」を出し、石垣では6月2日に南ぬ浜町のクルーズ船岸壁隣地に展開され2カ月が経過した。その後、石垣市側の「クルーズ船客に対する観光地としての印象が悪くなる」という理由で、現在の南ぬ浜町人工ビーチ西側に移動させた。
市は、今月11日から人工ビーチをオープンさせるため、現地の使用期限を10日までと決めていた。破壊措置命令解除の見通しが立たない中、防衛省から使用期間延長の申請があった。
配備場所は国有地。沖縄総合事務局石垣港湾事務所が管理している場所と、一部を石垣市が受託管理している区域がある。双方が許可を出せば延長が決まる。
一方、市港湾課によると、展開地南側ではことし9月下旬から護岸工事が始まる。市はそれまでに石垣駐屯地へPAC3を移動するよう求めている。
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