臨港道路、ハザードエリア内に
南ぬ浜町 PAC3発射時の危険区域
北朝鮮の「人工衛星」打ち上げ通告に伴い、浜田靖一防衛相の破壊措置命令を受けて、南ぬ浜町で展開されている航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)のハザードエリアの一部が、一般市民も利用する臨港道路・歩道にかかっていることが23日、石垣市への取材で分かった。防衛省はハザードエリアの範囲を明らかにしていない。
ハザードエリアは、迎撃ミサイル発射時にバックファイア等により危害のおそれがある区域。
石垣市は防衛省から「北朝鮮の人工衛星発射時に、新港地区やハザードエリア内にいる一般市民については、当初から防衛省が責任をもって安全を確保する」と説明を受けているという。市として、ハザードエリア範囲の道路の交通規制は行わない考え。
北朝鮮の人工衛星は南西諸島上空を通過する可能性があり、落下物に備え防衛省は迎撃態勢を敷いている。
埋め立て地「南ぬ浜町」を管理・運営する石垣港湾事務所などによると、PAC3発射の判断が下れば同事務所と石垣市に①ハザードエリア内の臨海道路新港2号線に対し、交通規制承諾の連絡が入る②自衛隊が区域の立ち入り制限や交通規制をかける―という。
北朝鮮は打ち上げ期間を24日午前0時~31日午前0時と通告。南ぬ浜町には、外航クルーズ船が8月26、29日に寄港が予定されている。PAC3運用時に、一般市民や観光客の的確な安全確保も重要になる。
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