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陸自石垣が初の公道訓練

八重山防衛協会の会員らの激励を受け、駐屯地向け出発する隊員ら=24日午前9時ごろ、石垣市中央運動公園屋内練習場

八重山防衛協会の会員らの激励を受け、駐屯地向け出発する隊員ら=24日午前9時ごろ、石垣市中央運動公園屋内練習場

公道での災害物資輸送訓練に抗議する人たち=24日午前8時20分ごろ、石垣市健康福祉センター前交差点

災害想定し徒歩で物資輸送

陸上自衛隊石垣駐屯地は24日、道路寸断などの災害を想定した徒歩行進による物資輸送訓練を実施した。29人の隊員が各14㌔の支援物資を背負って駐屯地から約8㌔を歩き、避難所に見立てた石垣市中央運動公園屋内練習場に届ける訓練を行った。昨年3月の駐屯地開設後、公道を使った徒歩行進は初めて。屋内練習場の使用は市と調整して決めた。

 訓練には29人のほか誘導員・救護員10人、車両3台も参加した。隊員は戦闘服、ヘルメット、背のう(リュックサック)、戦闘靴を装着して午前6時に出発して県道87号を南下、途中休憩しながら同8時25分に到着した。

 屋内練習場ではリュックから物資を取り出して避難所運営に見立てた隊員に引き渡した後、午前9時に出発し、同11時10分に駐屯地に戻った。往復いずれも歩道を使い、銃器類は携行しなかった。

 訓練部隊の小隊長を務めた千々和将一2等陸尉(45)は屋内練習場で報道陣の取材に「近年、石垣島周辺でも大きな地震が起きており、緊張感をもって訓練に臨んだ」と振り返り、賛否の声には「さまざまな意見があることは承知しているが、われわれを必要とする場合は与えられた使命を責任感をもって果たすことが重要だ」と強調した。

  • タグ: 災害自衛隊
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