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各地で「イタシキバラ」 旧盆明け、獅子舞で邪気を払い

獅子祀りで字民の無病息災を祈願する登野城の獅子=8月31日夜、登野城公民館

獅子祀りで字民の無病息災を祈願する登野城の獅子=8月31日夜、登野城公民館

 旧盆明けの8月31日、郡内各地で伝統行事の「イタシキバラ」が行われ、勇壮な獅子舞や踊り、太鼓で邪気を払い、地域住民の無病息災を祈願した。

 このうち登野城字会(平田勝男会長)は午後5時から登野城公民館で恒例の「獅子祀り」を開催。登野城獅子保存会(黒島弘会長)や字会関係者らが獅子頭と弥勒の面を保管する奉納殿に集い神事、祝宴を執り行った。

 神司によるニンガイの後、三線と笛でナナツンガニ、無蔵念仏節(ニンブジャー)、弥勒節などを演奏。シィシィパーシィでビギシィシィ(雄獅子)、ミィーシィシィ(雌獅子)の獅子起こしを行った。

 その後、1階中庭に移動し、午後7時ごろから獅子舞を披露。両獅子はススキの葉で作られたサンを平田会長から受け取ると、村の四隅に見立てた盛り砂に立てかけ、邪気退散と無病息災を祈願した。訪れた子どもたちの頭をかんで、健やかな成長を願った。

 同字会は昨年、275年ぶりに獅子頭を新調し、奉納殿もアラスクヤ(新城家)から公民館内に移設。2代目獅子頭で行う初の獅子祀りとなった。黒島会長は「新たな頭、公民館という場で祀りができて一安心」と安堵。今回で12年8カ月務めた会長を勇退するといい、「ここまで字民が来たのは初めて。最高の締めくくりとなった」と笑みを浮かべた。

 平田字会長は「これからも字民が無病息災にして喜びと希望に満ちた1年が送れるよう見守っていただきたい」と語った。

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