住民総出でフクダ作り 児童ら貴重な体験
- 2014年06月16日
- 地域・教育
大浜公民館
大浜公民館(次呂久栄重館長)の呼びかけで15日、旧盆明けの行事で使う獅子舞の胴体部分の毛を制作する恒例の「フクダ作り」が近くの崎原道路で行われた。大浜獅子棒保存会や老人会、大浜小学校の5年生など約150人が地域で古くから伝わる伝統の作業に汗を流した。
大浜の獅子舞は旧盆送り日の翌日に行う「イタツキバラ」で披露。毛の補修のため、毎年この時期に住民総出でフクダ作りに取り組んでいる。
この日の作業では約120本の芭蕉の皮を薄くはぎ、ガジュマルの灰汁で20分ほど煮込み、色をつけた後、全員で竹などで皮の果肉をそぎ落とし、細かい繊維に仕上げた。
大浜小の児童らはお年寄りにこつを教わりながら、にぎやかにフクダ作りに取り組んでいた。
参加した花城慶君(5年)は「面倒な作業だと思った。ガジュマルの灰で煮込むと良い色が出ると知ってびっくりした」と感想。前津亜由李さん(同)は「糸が切れたり絡まったりして難しかった」、平井優人君(同)は「獅子舞をかぶりたい」と意欲をみせた。
同保存会の次呂久成崇副会長(40)は「獅子舞が作られるいろんな行程を知ることで、獅子舞の重みを感じ気構えを持って」と話した。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。
関連するニュース
- 【動画】地域の人を守り厄を払う 平得公民館、無観客で獅子舞 2020/09/06
- 盛大にアカハチ祭り 600人来場、勇壮な棒術披露 2018/04/29
- 2人がカジマヤー 小底さんと前盛さんの長寿祝う 2017/02/04
- 獅子舞で邪気払い 無病息災と発展を願う 2016/08/19
- 石垣市新庁舎 旧空港跡地で建設を 2016/01/23
- 多彩な余興にお年寄り笑顔 2015/09/24
- 大浜 きょうムラプール 2015/07/19
- 獅子舞で邪気払い 旧盆明け 2014/08/12