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「町の明るい未来へ」 山城氏、竹富副町長就任

第20代竹富町副町長に就任した山城秀史氏(中央)=22日午前、竹富町役場大会議室

第20代竹富町副町長に就任した山城秀史氏(中央)=22日午前、竹富町役場大会議室

 竹富町の第20代副町長に、元八重山事務所長の山城秀史氏(63)が22日付で就任した。同日午前、町役場大会議室で開かれた就任式で山城氏は「町民の福祉向上と生活の充実、町の明るい未来に向かって町長を支え、職員の皆さんとともに一歩一歩前に進んでいきたい」と決意を述べた。任期は4年間。山城氏の就任で4月1日から約1カ月半にわたり続いていた副町長不在が解消した。

 就任式で前泊正人町長から辞令を受け取った山城氏は「光栄で期待の大きさと重責に恐縮している。改めて身が引き締まる思い」とあいさつ。市町村行政は県政と所管が異なるため、打診を受けた際は「自信よりも不安が大きかった」が、「職員の皆さんには町のことや役場の役割、課題を教えてほしい」と協力を呼び掛けた。

 また、認識している諸課題として▽交通・物流▽医療体制確保▽福祉・教育の充実▽ごみ問題▽観光振興とオーバーツーリズム対策―などを挙げ、「不利性解消に向け国はもとより県、石垣市との連携、協調が重要。前泊町長の力強いリーダーシップの下、誠心誠意前に進んでいきたい」と意欲を語った。

 前泊町長は「県政での豊富な経験を町政に生かし、職員との連携を密にとりながら、多島行政としての課題を一つ一つ解決してもらいたい。女房役として一緒に頑張っていただけたら」と手腕に期待を込めた。

 山城氏は那覇市首里出身。1982年に沖縄県庁に採用され、教育庁学校人事課長、子ども生活福祉部、子ども福祉統括監などを歴任、17年から2年間八重山事務所長を務めた。20年に定年退職し、沖縄女子短期大学参与を務めていた。県職員時代から数え、今回で3度目の八重山勤務となる。妻は西表島大原生まれで妻の両親は新城島出身。

 副町長人事をめぐって前泊町長は当初、県内自治体初となる公募型を試みたが、町議会の同意を得られず白紙に。その後、山城氏を副町長とする人事案を4月25日の臨時会に提出、全会一致で可決された。

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