定期航路開設目指す 台湾議長ら80人、船で与那国に
台湾から船で与那国町に来島した游錫堃立法院長(中央手前)ら一行=4日正午、祖納港
台湾国旗を持って歓迎する糸数健一町長(右から2人目)と游院長(中央)=4日正午、祖納港
日本最西端の碑の前で記念撮影する游錫堃立法院長ら一行と日華議員懇談会の古屋圭司会長、糸数健一町長ら=4日午後、西崎
【与那国】台湾の游錫堃立法院長(国会議長)ら80人余りが4日正午、台湾宜蘭県の蘇澳港から民間船で与那国島を訪れた。将来的な定期航路の開設や与那国町の観光産業の発展に寄与することなどが目的。祖納港では、地元青年会の太鼓やドラで歓迎を受けたあと、糸数健一与那国町長から游院長に花束が手渡された。(9面に関連)
久部良多目的施設2階で開かれた食事会で、与那国町の糸数町長は「台湾無くしては与那国の経済が成り立たないなかで、今回、游院長はじめ皆様方の熱意が日本政府を動かしてくれた。これを機に弾みをつけて、台湾と与那国、沖縄県、日本がこれまで以上に仲良く、経済面でも観光面でも深くつながっていくことを祈っている」と歓迎した。 游院長は「与那国島を訪問できたこの歴史的な瞬間に感動し、うれしく思う。東アジア全体の平和と安定と、地域全体の国際秩序を維持する決意を肌で感じられた」と述べた。
自身が与那国のことを思って詠んだ詩を披露。「蘇澳から東へ100㌔強の海を渡り、与那国から西を眺めれば、かすかに台湾が見える…」とし、「ぜひとも船による就航を一日も早く実現できるよう期待している」と観光促進へ意欲を見せた。
観光局の張錫聰局長は「台湾観光局一大イベント。交通部観光局では、『交通の門が開けたら観光客が自然にやってくる』と話している。台湾と日本の観光産業が発展できるように頑張るので、予算のサポートを。両市の観光産業が発展できることを強く願っている」と話した。
沖縄県選出国会議員の西銘恒三郎氏と島尻安伊子氏もあいさつした。
このあと、一行は日本最西端の碑がある西崎に移り、日華議員懇談会の古屋圭司会長が游院長らと合流。午後3時30分頃に祖納港に戻り、午後4時頃に古屋会長らも同乗した船が台湾に向けて出航した。
古屋会長は、5日午前に首里城再建で使用される予定の台湾紅ヒノキ引き渡し式典へ出席、午後は、蔡英文総統と面会する予定。
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