干ばつ被害を懸念 石垣市対策会議
- 2023年07月05日
- 地域・教育
八重山地方で5月、6月と少雨傾向が続き、サトウキビなど農作物への干ばつ被害の拡大が心配されることから、石垣市内の農業関係機関・団体などの担当者が出席した石垣市干ばつ被害軽減対策会議(市農政経済課主催)が4日、市役所会議室で開かれた。関係機関では、今後も続くことが予想される少雨傾向を念頭に農家などに適切な時期の散水や節水の実施を呼び掛けた。
石垣島気象台によると八重山地方では4月下旬以降、降水量の少ない状態が続いている。今後2週間程度も太平洋高気圧に覆われる日が多く、まとまった雨が降る可能性は低く、降水量の少ない状態が続く見込み。
4月21日から6月29日までの降水量は、石垣島で216・0㍉と平年の452・5㍉の半分に満たない状態となっている。
石垣島製糖農務部の黒島善則次長は「サトウキビは、ロール現象一歩手前の状態。一部の地域では、すでに始まっている。6月27日から散水車も稼働している。夏植えなどは、芽出しに影響するので散水を」と農家に呼び掛けた。
JAおきなわさとうきび対策室の新盛和広室長は「今は、生育旺盛期にあたる。影響が出ないか心配だ」と今後の降雨状況に懸念を示した。
石垣島土地改良区の大久勝施設管理課長は「ゆいまーるの精神を持ち、周りの農家に声掛けしながら効率的に水を使ってほしい。道路へはみ出しての散水や毎日の散水は貴重な水が無駄になるので控えてほしい」と訴えた。
八重山農林水産振興センターによると農業用水に使う底原ダムの貯水率は、4月の89%から下がり続けて7月3日時点で74%となっており、適切な水の利用を呼び掛けている。
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