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家族が高熱を出したので近くの公立病院に…

 家族が高熱を出したので近くの公立病院に行った。午後8時だった。病院内は救急診療を求める多くの住民がすでにいた。ビニールカーテンの奥でせき込んだり、待合室のソファで横になったりしていた▼名前を呼ばれて診察を受け、帰るころには午前3時になっていた。よく7時間も待ったものだ。重篤な救急患者が入るたびに、順番待ちがストップして遅くなったらしい▼1週間ほどたって経過観察があり、問題なしと判断された。「いろいろな病気がはやっているから、もう病院に来ないほうがいい」。医者にそう言われた▼しばらくして救急医療が危機といった話題を聞くようになった。特に小児医療が逼迫(ひっぱく)しているという。呼吸器系の感染症「RSウイルス」が流行しており、直近では前週比から患者が毎週増加している▼新型コロナ以外の感染症について、ある医師が会見で持論を述べた。「小児の重症事例が増えている。コロナの感染対策で、ほかの感染も抑止できていた。5類移行で抑止の行動がなくなり、ほかの感染症で重症化している」▼県は6月20日ごろから救急医療に負荷があると強調、軽症者の救急受診を控えるよう求めている。この発熱は軽症かコロナか、救急で行くべきか。冷静に考えて判断しよう。日頃から養生しよう。(玉津盛昭)

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