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梅雨明け後、連日の晴天で夏を象徴するハイ…

 梅雨明け後、連日の晴天で夏を象徴するハイビスカスの赤が青空に映える季節となった。一方、夏の夜空に映えるサガリバナの開花期も迎えた。真夜中に咲き、明け方には散ることから「幻の花」とも呼ばれている▼サガリバナは、川辺などに自生する常緑高木。樹高は3~10㍍にも達する。花は文字通り枝から垂れ下がった「総状花序」という長さ30㌢ほどの茎に、4枚の花弁と細い糸状の雄しべが無数に並び、月夜に白や濃淡のピンクの花が咲く幻想的な雰囲気は見る人を魅了する▼島内では平久保などに群落があり、知る人は夜間のドライブを兼ね、鑑賞に赴く。多く自生する西表島では、早朝に散った川面に浮かぶ無数の花を見学するツアーも人気だ▼自生地では、開花が夜間ということもあり、見る機会も少ないが、最近はサガリバナを自宅に植え、身近に開花を楽しむ人も増えているようだ▼先日、知人に自宅で開花したサガリバナの写真を見せてもらった。ライトアップや散った花を水面に浮かせ、川面を流れる様を演出。家族で楽しんでいるという▼島内でサガリバナは過去に市街地からさほど遠くない川辺に植栽されたが、残念なことに開花の話を聞いたことがない。より身近な新川川などへ植栽し、管理すれば将来的には気軽な観賞地ともなろう。(下野宏一)

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