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4製糖工場生産 前年上回る

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計2万6581㌧、単収が安定 竹富・与那国

 竹富町と与那国町の2023/24年期の糖業が4月末までに終了した。西表糖業、波照間製糖、JAおきなわ小浜製糖工場、JAおきなわ与那国製糖工場の4工場は今期の操業を終えており、原料の生産量は4工場合計で2万6581㌧で前期より2897㌧(12・2%)増加した。昨年夏場に台風や干ばつ被害がなかったことで10㌃当たりの単位収量(単収)が安定。甘しょ糖度、産糖量、製品歩留まりは4工場ともに前年を上回った。

 波照間製糖は3月25日に今期操業を終了。当初7000㌧を見込んでいた原料生産量は1万417㌧で前期より2273㌧(27・9%)増加した。糖度は16・43度と高く、歩留まりは15・15%、産糖量も1578㌧と前期から430㌧増えた。同工場によると台風や干ばつがなかったことに加え、全農家一斉に害虫のイネヨトウ対策を実施したことで被害を抑えたという。

 西表糖業は4月23日に今期の操業を終了。原料生産量は9513㌧で当初見込みを約800㌧上回った。糖度も15・47度と良く、歩留まりは13・24%、産糖量は1240㌧で前期比119㌧(10・6%)増となった。同工場によると、当初懸念された干ばつ被害も深刻ではなく糖度が高かったことから増産となった。

 JAおきなわ小浜製糖工場は3月19日に操業を終了。原料生産量は2782㌧と前年から242㌧(8%)減となったが、糖度が14・44度と約1度向上。歩留まりは11・91%(前期比2・2%増)、産糖量も331㌧(同12・2%増)となった。

 同与那国製糖工場は4月2日に操業を終了。原料生産量は3869㌧で当初見込みを約670㌧上回った。糖度は13・9度と例年より高い数値となり、歩留まり11・86%、産糖量は459㌧とともに前期を上回った。同工場によると冬の雨もほぼなかったことでハーベスタの刈り取りも順調に進み、原料不足による工場停止はなかった。

  • タグ: 竹富町与那国町製糖
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