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漢那さん、首席合格 県内初、論文など高評価

地方審査委員認定に合格した漢那憲樹さん(中)と下地貴士さん(右)=24日午後、県家畜改良協会八重山出張所

地方審査委員認定に合格した漢那憲樹さん(中)と下地貴士さん(右)=24日午後、県家畜改良協会八重山出張所

下地さんも5位 和牛の地方審査委員認定講習会 西日本ブロック

 和牛の審査眼の統一を図ることを目的に全国和牛登録協会が実施する第225回地方審査委員認定講習会がこのほど大分県の豊後玖珠家畜市場で開催され、県家畜改良協会八重山出張所の漢那憲樹さん(41)が県内初となる西日本ブロックトップの成績で合格した。同所の下地貴士さん(46)は5位と上位の成績で通過した。

 認定講習会は今年1月に行われ、西日本各地から21人が参加。3日間の日程で行われ、複数の実技や筆記の試験に挑んだ。「効率的な牛肉生産や和牛肉の価値観向上につながる改良体制の構築」や「生産資材が高騰する中で和牛の飼料利用性の具体的な改良方針」など三つの論文も提出。2週間前にテーマが公開された論文と試験期間中にテーマが発表される二つの論文の提出も求められ、漢那さんの論文の一つは優良回答例として全国和牛登録協会が発行する会誌に掲載されるなど高評価を得た。

 元自衛官の漢那さんは知人の勧めでこの業界に転職。7年目で和牛の品質、生産を支える地方審査員に合格。合格の知らせを聞いたときは「受かる手応えはあったがまさかトップの成績だとは」と振り返り、「認定証が手元に届くと実感が湧いてきた。農家の財産を評価する大切な仕事。責任感を持ちながら審査にあたりたい。農家の人たちも目利きができるように技術を伝え、地域の生産力を上げていきたい」と抱負を述べた。

 下地さんは「分娩間隔の短縮や子牛の死亡率の低減などに取り組み生産農家の所得向上を後押ししていきたい」と決意を新たにした。

  • タグ: 和牛の地方審査委員認定講習会家畜改良協会八重山出張所
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