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夢の国立で堂々と 八重農郷芸部、最高賞披露

第34回全国高等学校総合文化祭優秀校東京公演で「米ぬ為し」を披露する八重山農林高校郷土芸能部の生徒ら=27日、東京・国立劇場大ホール

第34回全国高等学校総合文化祭優秀校東京公演で「米ぬ為し」を披露する八重山農林高校郷土芸能部の生徒ら=27日、東京・国立劇場大ホール

全国高文祭優秀校公演

 【東京】第34回全国高等学校総合文化祭優秀校東京公演プログラムが27日、東京・国立劇場で行われ、7月29日から8月4日まで鹿児島県で行われた2023かごしま総文で、八重山勢としては21年ぶりに最高賞となる文部科学大臣賞・最優秀賞に輝いた八重山農林高校郷土芸能部が受賞演目の「米ぬ為し(まいぬなし)」を披露した。

 演目は八重山諸島に伝わる稲作の五穀豊穣の願いと農作業の営みを謡った労働歌。曲構成では、「稲が種子アヨー」で稲の発芽を祈り、「ユンタ」や「マミトーマ」「稲摺り節」で稲作、脱穀、精米を表現した。クライマックスとなる「インケラー」では、太鼓のリズムと豊作の喜びを体いっぱいに表した謡と踊りに会場からも手拍子が合わさり、東京に八重山の情景が広がった。

 公演を終えた部長の嵩田晄さん(3年)は、「農作業の元気や笑顔を意識して演じることができた。国立劇場は少し緊張したが、とても新鮮で貴重な体験だった」と語り、地謡を務めた副部長の荒木悠太朗さん(同)は「目標としてきた国立に立てたことは感無量。手拍子も聞こえ、東京のお客さんも楽しんでいると実感できた。これからも誇りを持って郷土芸能を継承していきたい」と笑顔で語った。

 引率した中村幸弘校長は「夏休みの間も三線の音色が響いていた。努力のたまもの。学校と地域に元気を与えてくれた」と拍手を送った。
(小笠原大介東京通信員)

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