八重山毎日新聞社

　【西表】竹富町制施行75周年記念第20回竹富町デンサ節大会（町民俗芸能連合保存会主催、町・町教育委員会共催）が29日、上原の中野わいわいホールで開かれた。各島の学校や公民館、役場、一般公募の20人がデンサ節にのせて情感豊かな歌声を披露。高校生を含む一般の部は干立公民館代表の真謝マリナさん（28）、小中学生対象の子どもの部は荒木壮介さん（西表中3年）が最優秀賞を受賞した。19回大会までの歴代覇者が出場したチャンピオンの部は、第18回大会の船道亜希さん（38）がグランドチャンピオンに輝いた。

　デンサ節は1768年ごろ、故・宮良里賢氏が作詞作曲した沖縄三大教訓歌の一つとして知られる。

　大会は「デンサ節ぬ心（ククル）いつぬ世（ユ）までん」と歌い継がれているデンサ節の継承を目的に毎回、各島持ち回りで開催されてきた。

　昨年の大会で優良賞だった真謝さんが最高賞に。「最優秀賞を取るという目標が達成できた。次はとぅばらーま大会などにも挑戦していきたい」と笑顔をみせた。

　バドミントンの県大会で思うように練習できなかったと言う荒木さんは「直前に母と祖父に集中して教えてもらった。もっと上達して高校に入っても三線を続けていきたい」と決意を新たにした。

　20回の節目を記念して設けられたチャンピオン部門を制した船道さんは「祖父が歌うのをよく聞いていた曲でグランドチャンピオンになれてうれしい。天国から見てくれたと思う。師匠の横目博二さんと貞子さんのおかげ」と感謝した。

　他の入賞者は次のみなさん。

　【一般の部】▽優秀賞＝松原空飛（小浜公民館）▽優良賞＝真謝美帆（上原公民館）▽努力賞＝内盛正亀（竹富公民館）▽奨励賞＝前石野明信（波照間公民館）

　【子どもの部】▽優秀賞＝髙橋虹乃花（大原中3年）▽優良賞＝内盛正隆（竹富中1年）▽努力賞＝小野瑠花（船浦中3年）▽奨励賞＝小野萌花（上原小6年）

　【チャンピオンの部】▽優秀賞＝山下義雄（第14回大会）▽優良賞＝竹本真良（第8回大会）

タグ： 竹富町デンサ節大会