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勇壮にツナヌミン披露 来夏世の世果報願う

たいまつの明かりの中、地域の青年らが勇壮に披露するツナヌミン=29日夜、大阿母御嶽

たいまつの明かりの中、地域の青年らが勇壮に披露するツナヌミン=29日夜、大阿母御嶽

平得豊年祭

 平得公民館(大底和夫館長)の豊年祭ムラプールが29日夕、大阿母御嶽で行われ、同公民館と招待を受けた真栄里公民館(糸洲章館長)などが豊作への感謝をささげ、来夏世の世果報を願った。4年ぶりに地域の旗頭9本が立ち並んだ御嶽前の通りでは多彩な奉納が繰り広げられ、たいまつの明かりの中でツナヌミンや大綱引きなどが盛大に執り行われた。

 祭りは旗頭が一堂に集う「ヤーライ」で幕開け。平得、真栄里両公民館のほかJAおきなわ八重山支店、石垣島製糖、平真小、大浜中、八重山商工の旗頭が並び、夏空を彩った。

 司たちが神に願いをささげる「世願い(ユーニガイ)」のあと、大浜中学校の平得地域生徒会と真栄里地域生徒会によるイリク太鼓、平得婦人会の平得世果報節、平真小学校による子どもみこしなど地域の各団体が15演目を奉納した。

 豊年祭はこれまで新型コロナウイルスの影響で3年連続縮小開催となっており、地域住民・真栄里公民館とともに実施するのは4年ぶり。大底館長は「多くの皆さんの笑顔が戻ってきた。いつの時代もことしの実りへ感謝し、来年の豊作を願う思いは同じ。祭りを通して地域の絆を体感し、新たな交流の場にしていただきたい」とあいさつした。

 祭りの終盤、旗頭奉納の「ガーリー」と住民が支える足場の上で青年らが勇壮な「ツナヌミン」を披露すると、会場の熱気は最高潮に。東の村と西の村で競う大綱引きは東が勝利した。

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