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市道冠水対策に一定効果 浸透装置で時間短縮

道路冠水が解消傾向にある市道真栄里南大浜線=29日午後

道路冠水が解消傾向にある市道真栄里南大浜線=29日午後

南大浜線

 石垣市は、市道真栄里南大浜線の冠水対策として2021年度から路面にたまった雨水の浸透と貯水の能力を高める装置を設置しており、同路線の一部で冠水時間の短縮につながっていることが29日の石垣市議会一般質問で分かった。市は排水能力を向上させるため公共下水道事業(雨水・汚水)を進めており、25年度の整備着手を目指す。

 石垣達也氏の質問に名嘉地長三施設管理課長が答弁した。それによると、2004年の全線開通時に雨水がたまる路上の低地部分に浸透枡26カ所(全長392㍍)設置。同路線の海側には発電施設や大型ホテルがあることから、高地から流入する雨水を海に直接流すのではなく、道路の地下に浸透させる方法をとっている。

 一方、同路線北側では開発が進み、もともと原野だった場所がアスファルト舗装が進んだ。名嘉地課長によると、その結果道路に流入する雨水量も増えて処理が追い付かず、大雨時に道路冠水が発生する。

 対応策として09年に同路線の排水能力を高めるため地下へ浸透井戸を17本設置。さらなる改善に向け、21年度に雨水貯留浸透装置を8カ所(99㍍)設置、今年度でさらに16㍍追加した。

 同路線の主な冠水場所は①メイクマン石垣店前の交差点②ふるさと食堂前③那覇鋼材前④紫電舎前⑤沖電球場入り口。装置を埋設したことで冠水の頻度や時間短縮につながっているという。

 名嘉地課長は、これ以上の浸透槽の整備が難しいとの認識を示し、「周辺の個人宅や事業所さんにおいては、各自敷地内で雨水を浸透させてほしい。浸透枡などが詰まらないよう定期的な清掃もお願いしたい」と協力を求めた。

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