梅雨明けの空に多彩な凧 愛好家や市民ら楽しむ
- 2023年06月27日
- 地域・教育
2023年第21回石垣島凧あげ交流会・第11回全国シャクシメー大会(石垣島凧あげ大会実行委員会主催)が25日、石垣市南ぬ浜町の新港クルーズ岸壁隣の広場で開催された。島内外の伝統、創作さまざまなたこが梅雨明けの青空を彩った。(3面に写真特集)
同日午前11時に沖縄気象台は沖縄地方が梅雨明けしたとみられると発表。たこ揚げ会場は南から強い風が吹き絶好のたこ揚げ日和となった。大会には北海道稚内市から鹿児島県、沖縄本島まで全国のたこ揚げ愛好家60人近くが参加。市民らと一緒に初夏の恒例行事を楽しんだ。
八重山伝統の八角、ピキダー、シャクシメーのほか、全長12㍍の巨大クジラ凧、宮城県からスルメ天旗、東京から六角凧、筒状のドカン凧など200種類を超える大小さまざまなたこが舞った。
ことし73歳の生まれ年を迎えた石垣第二中学校1期生は、455人全員の名前を記した連凧に挑戦。大空に連凧315㍍のアーチをかけた。
親子連れには、愛知県から来島した研谷厚さん・冴子さん夫妻が昨年に引き続き「ぱいーぐる」をデザインした連凧をプレゼントした。
シャクシメー大会は、実行委員会長賞に橋爪正司さん(伊勢志摩凧の会・新潟鳥凧の会)、凧の架け橋大使賞に武田功さん(日本の凧の会・兵庫県)、シャクシメー賞に小野喜象さん(凧の会風人・大阪)が選ばれた。また、夫唱婦随賞として夫婦で参加の7組にみね屋から手織りコースターセットが贈られた。
親子4人で来場した伊井心恵ちゃん(5)は日本の凧の会足立支部の六角凧を体験。「たこに引っ張られたけど楽しかった。糸に耳をあてたら『ミーン』という音がして不思議だった」と話した。
凧の会風人に所属する安田良造さん(74)は「自分で作ったたこが揚がるのを見ると気持ちがいい。前日の前夜祭で交流の輪も広がったので、とてもいい大会になった」とうれしそう。
大会実行委員会長の中山義隆石垣市長は「いい天気にも恵まれ、全国からいらっしゃった皆さんとたこ揚げができてうれしい。クルーズ船もちょうど入っているので、観光客の方にも楽しんでいただける」と述べた。
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