八重山毎日新聞社

　「石西礁湖」の飾り文字コンテスト決選投票が26日午後、石垣市役所で行われた。サンゴ礁保全事業の一環で、石垣島と西表島の間に広がる「石西礁湖」の認知度を上げようと公募した。最終選考に選ばれた上位11作品の中から八重山商工高校2年飯田来実さん（16）のデザインが最多得票を獲得し最優秀賞に選ばれた。今後、飯田さんのデザインをフリー素材としてデータ化し、石西礁湖の認知度向上とサンゴ保全に役立てていく。

　同コンテストは、石垣市から事業を受託するわくわくサンゴ石垣島（大堀則子代表）が企画。子どもから大人まで97点の応募があり、10月10～17日の期間、石垣市役所と石垣港離島ターミナルで行った展示・一般投票で181人が投票した。

　票の多かった上位11作品を審査し、中山義隆石垣市長、シン・サンゴレンジャー、環境省石垣自然保護官事務所の関係者など18人で決選投票を行った。

　飯田さんの作品は5票集めた。サンゴ礁を中心に海中の生き物がカラフルに描かれ、豊かな海の環境を表現している。

　企画した大堀代表は「サンゴ礁や海の生き物が好きなことが伝わる作品の応募があった。選ばれた作品は、フリー素材としてサンゴに関わるいろんな場面で使えるようにしたい。飾り文字を通して、皆さんの暮らしの中に当たり前のように石西礁湖の名前が入ってくるようになれば」と期待を込めた。

　飯田さんのデザインは、デザイナーの河村愛さんが飯田さんと相談しながら修正を加えてデータ化する。完成後、授賞式を行う。

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