八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

毎年、この時期になると鼻はムズムズ、目は

 毎年、この時期になると鼻はムズムズ、目はかゆい。秋の花粉症だ。杉のない沖縄には花粉症はないと言うが、そんなことはない▼耳鼻科で診てもらい点鼻薬を処方してもらえば症状は軽減するのだが、それでも花粉の多い日は大変。鼻が詰まると夜は寝苦しく、昼間は目も鼻もかゆく、ただでさえ回らない頭がさらに働かない▼ネット上には「免疫力アップで花粉症を治す」とか「がまんせずに痩せる」といった怪しげな広告があふれる。消費者庁は、直近1年間で737事業者に対して指導を行ったというから、その数の多さがうかがえる▼物理学者と精神科医の共著「信じぬものは救われる」では、なぜ人々がニセ科学を信じるのかを論じ、人は分かりやすいものを信じると指摘。「信じる」より「考える」の大切さを説く▼3年ぶりに通常開催した算数・数学フェスティバル(本紙26日付)には多くの児童生徒が参加。市教委学校教育課の上原課長は子どもたちを前に「算数、数学は日常生活でも必ず必要だ」と考えることの大切さを強調した▼80年前、数学者のダンツィクは「数は科学の言葉」を著した。古典的名著で今も読み継がれている。科学技術に囲まれた現代社会では「科学は身を助く」である。算数・数学フェスのさらなる盛り上がりに期待したい。(立松聖久)

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

関連するニュース

  • 関連するニュースはありません。

ページ移動

キーワード検索フォーム