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シェルター「与那国に機運」 与那国議会一般質問

与那国議会一般質問

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糸数町長「霞が関など関心」

 【与那国】6月定例与那国町議会(崎元俊男議長)の一般質問2日目は9日、嵩西茂則、田里千代基の2氏が登壇した。町内への避難シェルター設置について糸数健一町長は「シェルターに関する法律ができ次第、恐らく真っ先に与那国に来る。永田町や霞が関の官僚から国会議員が与那国に関心を持っていただいている。まず与那国を何とかしようという機運がある」と説明。基準整備ができ次第、正式に要望していく考えを示した。嵩西氏への答弁。(9面に関連、質問要旨)

 庁舎以外にもシェルター設置を要望するかただした嵩西氏に対し、糸数町長は「全家庭にやっていただけるならそれに越したことはないが、まずはできるところからやっている。最低でも3集落5公民館を挙げるつもりでいる。ぜひ協力いただければ」と答弁。嵩西氏は、文書で要請するよう念を押した。

 シェルターを組み入れると進捗が遅れるのではとの問いに、譜久嶺弘幸副町長は「(ミサイルを想定した)有事の避難訓練を実施した時に、避難に適した堅固な建物が無かった。町長の思いとしては、基準がない中で待つのではなく、避難させるためのものを役場の下に造ったらどうかということ」と述べた。

 町内の児童減少について嵩西氏は「一時期は自衛隊の子どもたちが来て複式学級が解消するということがあったが、最近はだんだんそれが少なくなっている。私自身も司令隊長に要望しているが、防衛省の方に町長として声を上げていくべきでは」とただした。譜久嶺副町長は「自衛隊関係者に要望するのも一つの手かと思っている」と応じた。

 危険家屋に住む1人暮らしの高齢者へ町営住宅をあっせんする際、保証人制度が障害になっているとして同制度の条例解釈を嵩西氏が求めたのに対し、譜久嶺副町長は「町長が認めれば(保証人は要らない)というのに該当すると思う。社協と役場で協議しながら、できる方向に検討していきたい」とした。

 樽舞湿地に関し、稲藏杉作教育委員会総務課長は「湿地帯での開発にあたり、環境、生物学、生態学、地質学、防災などのさまざまな分野の専門家との慎重な議論が必要。なし崩し的に進むのは避けなければならない」との見解を示した。田里氏は「すばらしい環境が残されていていろんな面で影響が出る。じっくりやっていただきたい」と念を押した。

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