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「戦争とよなぐに展」始まる

与那国町立図書館で始まった戦争とよなぐに展=4日午後、嶋仲公民館内町立図書館

与那国町立図書館で始まった戦争とよなぐに展=4日午後、嶋仲公民館内町立図書館

絵本「せんそうとよなぐに」が、全ページを拡大して展示されている=4日午後、嶋仲公民館内町立図書館

与那国町立図書館、今月末頃まで

 【与那国】23日の慰霊の日に向け、嶋仲自治公民館内の与那国町立図書館(田里鳴子館長)では、与那国の戦争に関する企画展「戦争とよなぐに展」が6日から始まっている。今月末頃まで開催予定。入場無料。

 同展では、与那国中学校図書委員会が1983年にまとめた戦争体験記「戦争を知らない子どもたちへ」に寄稿している、与那国町出身者ら7人の体験記を展示。

 池間苗さん=祖納=の「大東亜戦争と私」、嵩西昇さん=比川=(当時、比川小校長)の「私の戦争体験記」、石堂孫輝さん(同、久部良小校長)の「大東亜戦争への道」などを読むことができる。

 同体験記は、与那国町民族資料館を運営する池間苗さんの所蔵品。今回は、これらの体験記をもとに息子の池間龍三さん=祖納出身、福岡在=が製作した絵本「せんそうとよなぐに」が、全ページを拡大して並べられており、絵からも与那国の戦争を追体験できる。

 このほか、今年3月に同館で実施した「原爆展」で展示された「沖縄戦」や「与那国特集」に関するパネルも展示されている。

 同企画展は、比川小学校の教諭から与那国の戦争に関して学べる場所の相談があったことがきっかけ。田里館長は「島に本屋がないなかで、図書館は唯一の情報源。どんなにしても探してあげたいという思いで日々、運営している結果、今回の戦争展開催に至った」と話す。

 「与那国には、ミサイルやウクライナ問題で不安になっている子どもたちもいると聞いている。ぜひ自分の足元の島を知って、次の子どもたちにつないでほしい」と多くの町民の来場を呼び掛けている。

  • タグ: 与那国町戦争
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