南ぬ浜配備 撤退要求相次ぎ浮上
- 2023年06月08日
- 政治・行政
PAC3 空港跡地移動も
北朝鮮の「人工衛星」打ち上げへの備えに防衛省が南ぬ浜町に配備した地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を、旧石垣空港跡地に移動する可能性が浮上している。現在の配備地では港湾エリアとなっていることから、関係業者から撤退を求める声が相次いでいた。(9面に関連)
7日午後、全港湾沖縄地方本部の山口順市委員長は防衛省の担当者と面談、PAC3配備に関する説明を受けた。
説明を受けた同委員長によると配置候補地は陸自石垣駐屯地、旧石垣空港跡地、南ぬ浜町の3候補あり、現在の配置場所は3番目の候補地。防衛省は面談で同町での展開予定概要を見せ説明、火花が飛び散る「ハザードエリア」の外に危険はない旨を説明したという。
概要の資料によるとハザードエリアは岸壁側410㍍、奥行き200㍍と設置、面積として約8万2千平方㍍。防衛省側は面談で展開場所を移動する可能性も伝えた。旧空港滑走路への展開を想定するが、必要なハザードエリア内に民間の土地所有者がいるため、移動できるか調査中という。
市総務部によると、防衛省から展開地を旧空港跡地に変更する話は寄せられていないが5月下旬、国有地の職員駐車場の面積に関する問い合わせがあった。
PAC3は4月末、石垣島に搬入。2日、南ぬ浜町に配置された。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。
関連するニュース
- PAC3、南ぬ浜町展開 破壊措置命令 2023/06/03
- PAC3 与那国に初展開 2023/04/25
- 陸自配備受け入れで対立 推進・反対派が街頭アピール 2016/12/28