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北朝鮮の軍事偵察衛星打ち上げに伴い自衛隊が…

 北朝鮮の軍事偵察衛星打ち上げに伴い自衛隊が南ぬ浜町に展開している地対空誘導弾パトリオット(PAC3)をめぐり、港湾労組が「組合員の安全が担保できない」として「自宅待機」を表明していたが7日、延期された▼港湾事業者3社の労組組合員は約50人。全員が自宅待機した場合、港湾内の荷役業務に支障が出る恐れがあり、長期化すれば市民生活への影響も懸念されていただけに、当面の間は避けられることに▼一方、自衛隊はPAC3の新たな展開先として旧石垣空港跡地を調査しているという。移設されれば市役所や八重山病院に隣接することになる▼そもそもことの発端は「安全性の担保」。現展開地の近くには石油貯蔵施設などもあるが、自衛隊側は「安全性が確保されている」としている。だが、自衛隊のいう「安全性の確保」は装備されるミサイルの発射時に火花が飛び散る範囲を想定したもの。暴発は想定していない▼だが、ミサイルは爆薬であり、万一の暴発を心配する声もある。その可能性があるなら現在地も旧空港跡地も展開地としては危険な場所だ▼北朝鮮が通報した衛星打ち上げ期限は11日まで。最低限、期間中はPAC3の発射機が北の空向け24時間、警戒を続けている。島の平穏は発射機が何事もなく降ろされることだろう。(下野宏一)

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